ワクチン豆知識

接種後に気をつけていただくこと!

 人と同様、犬・猫のワクチンも弱毒化したウィルスを体内にいれ抗体(免疫)を得るため、アレルギー等の副作用がでることがあります。
狂犬病や5・6種ワクチンで1/10000頭(0.01%)、ネズミを感染経路として人にうつるレプトスピラが入った7・8・9種ワクチンで1/5000頭(0.02%)のアレルギー率と言われています。

これは毎回打ってみないとわからないのが現状ですので48時間(2日間)はいつもより安静にしていただき、特に打ってから15分~6時間以内は安静をとっていただくことをお勧めいたします。また1~2日ほど、ちょっと食欲・元気がなくなる犬・猫がいますが2~3日後に食欲・元気がもどれば正常です。ただし過剰なアレルギー症状として、

① ムーンフェイス  ②複数回の嘔吐  ③異常な体の痒み  ④過剰なぐったり・痙攣

上記の症状は救命処置が必要になる事もありますので、早期発見・判断が大切です。

症状が出たり、判断がつきにくい場合は当院までご連絡下さい。

03-6222-3737

犬・猫の予防接種は定期的に

人間はいろいろな伝染病にかからない様に予防接種を受けますが、犬・猫にも同様に予防接種があります。
人間の場合、予防接種を初回に受ければほとんどの場合終生免疫ができますが、犬・猫は定期的に予防接種を受けなければ、効果が無くなってしまう事が知られています。

病気の種類によっても違いがありますが、効果が持続する期間はだいたい1年間とされています。したがって愛犬・猫を伝染病から守るには年に1度、少なくとも2~3年に1度は定期的に予防接種を受ける必要性があります。

         ◆ 混合ワクチン接種 ⇒⇒⇒ 1カ月間以上あけて ⇒⇒⇒ 狂犬病予防接種

         ◆ 狂犬病予防接種  ⇒⇒⇒ 1週間以上あけて  ⇒⇒⇒ 混合ワクチン接種

混合ワクチン接種の時期と間隔

混合ワクチン接種は生後6~8週齢ごろに1回目を行い、その後は3~4週間間隔でBestは3回、Betterは2回打ちで、最終回を生後12~14週齢で打てれば理想的です。

 また、生まれたばかりの仔犬・猫の免疫力は約2~3%は胎盤から得ますが初乳(生後2~3日内の母乳)を飲む事によって、免疫の約97%を母親から獲得します。この免疫力が持続する期間は通常6~8週間と言われており、この頃に1回目の接種を行うのは母親からの移行免疫の効果が無くなるからです。もし仔犬・猫が初乳を飲んでいない事がはっきりしている場合は、母親からほとんど免疫を貰っていませんからより早い時期、生後2~4週齢ごろに1回目を接種する必要があります。

またワクチン接種時は、検便検査をして寄生虫の有無を調べることが大切です。寄生虫がいると、ワクチン効果が寄生虫に取られてしまい十分な獲得免疫の上昇効果が得られない場合が有るからです。

ワクチンを正しく接種し、病気を予防しましょう。




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