予防について
狂犬病予防
日本では、生後91日以降の犬は 4月~ 6月中に狂犬病のワクチンを受けることが義務付けられています。また、各自治体へ登録申請をする義務があります。
1957年以降、 日本国内では狂犬病の発生はありませんが、 アジア、ヨーロッパ、アフリカなど多くの地域や国では現在も狂犬病が発生しており、 日本に侵入してくるかもしれないのです。 その場合、 犬が人へ狂犬病をうつす感染源となる可能性が一番高いと考えられます。
そのため、愛犬だけでなく人間への影響を未然に防ぐ手立てとして毎年一回、動物病院や集合注射会場で狂犬病のワクチンを受けるようにして下さい。
フィラリア予防
フィラリアは蚊によって媒介される心臓や肺に寄生する糸のような虫で、元気だった犬が突然死んでしまう恐ろしい病気の一つです。
ただし この病気は毎月予防薬を忘れず飲ますだけで予防することができる病気でもあるのです。現在毎月一回の経口薬やノミ駆虫も一緒にできるスポットタイプがありますので動物病院でお聞きになると良いでしょう。
また予防薬を飲ませる前には必ず、 動物病院で親虫、 子虫が居るかの検査をしてから飲ませて下さい。
親虫・子虫が居るのに飲ませてしまうと具合が悪くなってしまうことがあります。 どのくらいの期間予防するかは地域によって異なりますので動物病院で御相談して下さい。
ノミ・ダニの駆虫と予防
ノミ・ダニは春先から秋にかけて(13℃以上で)活動が盛んになり、 成虫に寄生された犬や猫は血を吸われ貧血やノミ唾液による激しい痒みや、アレルギー性皮膚炎、 引っかくことで化膿性皮膚炎を起こしたりすることがあります。 また、 ノミが原因となって媒介される猫ひっかき病や瓜実条虫症は犬や猫だけでなく飼主である人間にとっても注意が必要な共通感染症でもあります。
そのため室内で飼育する犬や猫が多くなった現在、 ノミ・ダニ対策はより有効な駆除薬を用いて継続的な駆除が大切になっています。病院で動物用医薬品の駆除剤を処方してもらい一年を通した総合的な駆除と予防を継続して行うのが一番効果が高いといえます。